映画結構好きなんだよね。
それで、自分が今まで見た映画の中で面白かった・おすすめしたい100選みたいなのを決めたいなーと思って、Filmarksで「アクション」とか「ホラー」とかで検索して候補になりそうな作品を洗い出してたんだ。
そしたらさ、その途中で気づいたのよ「セルビアン・フィルム」がU-NEXTで見れることに。
「セルビアン・フィルム」って胸糞映画とかの話になるとほぼ100%話題にあがる映画で、これが最強だと推す人も多い有名な映画なんだけど、今まで見る機会に恵まれず……
それがなんとU-NEXTで見れるとわかったから早速見てみたんだよね。
~~以下ネタバレ有りなので注意~~
結論としては、面白い良い映画だったけど、最強トラウマ映画かと言われるとどうなんだろう……という感じ。
なんかエロと胸糞が組み合わさっちゃうと、ちょっとクセ強い人の描くエロ漫画みたいだと感じる。
この映画が作られた2010年ころだったら全然いけたと思うんだけど、今だとTwitterとかでも胸糞1ページエロ漫画みたいなのいっぱいあるから、なんか胸糞もインフレしちゃってるよな~としみじみ。
もちろん、これをSNSの無い時代の中学生とかが見たらめちゃくちゃトラウマになると思うけどね。
現代の大人が見て「トラウマ~」とキャッキャしてるのはちょっと違うかなっていう感じだった。
ただ、もっとバカみたいなグロだけ映画かと思ってたら、思いのほか丁寧な映画でそれはほんと凄いよかった。
- グロ展開に突入するまでの導入がやたら丁寧
俺はグロ描写が割と苦手で、早くグロ見せろ~~とはならない人なので、グロさだけが売りな映画より、ストーリーや演出がしっかりしてる方が嬉しい
- クズかと思ったらいい人だった展開がアツい
主人公はポルノ男優なんだけど、元相棒のポルノ女優が良いキャラしてた。主人公をハメる悪者の仲間かと思いきや、ポルノに対する意識が高い&主人公の男優としての能力をめちゃくちゃ高く評価してくれてることが分かって泣ける
あと主人公の奥さんもエチエチボディの持ち主で、こいつ絶対浮気とかしてるパターンやろ……と思わせといて実はただのいい奥さんでありいいお母さんなのも泣ける
・日本にも罪をかぶせてくるスタイルが良い
スナッフムービー撮影してる元心理学者のおじさん(=悪者)の経歴が途中で明かされるシーンがあって、もともと国家保安局で働いてたんだけど日本に赴任したあと行方不明になったとか言われててめちゃくちゃ面白かった。どう考えても日本のHENTAIに触れて覚醒してそれを祖国に輸入して生モノでやっちゃったパターンやん……という。なんかゴメンっていう気持ちにさせられた。
- 最後のオチが良い
ラストの展開は胸糞映画に求めてる丁度良い余韻だな、という感じですごく好きだった。
そんな感じの映画だった。
グロシーンは意外と少ないから、グロ苦手な人はグロシーンは字幕ガン見とかで乗り切れると思う。
かくいう俺もそういう場面は半目で見てた。
エロシーンは多い。だからといってエロシーンが多い映画を探してる中学生に勧めるのはやめよう。
胸糞映画の歴史に残る1作だと思うので、U-NEXT入ってる人は見てもよいかと(見放題じゃないからポイント使うけど)
この手の暴力映画を見ると毎回ちょっとだけ気になるんだけど、こういう映画ってやっぱグロ表現が好きな人が見てるんだろうか……
俺はグロいの結構苦手で、できれば見たくないんだけど、怖いもの見たさだったり胸糞悪さを求めてついつい見てしまう。
Filmarksとかのレビュー見てるとわりかし「期待してたほどグロくなくて残念」みたいなのも見受けられるので、そういう需要は間違いなくあるんだろうけど。
この手の作品ってものによっては反暴力や反戦を訴えるために生々しい残虐描写をあえて入れてたりするパターンもあると思うんだけど、その結果一般視聴者は離れていき、グロ愛好家だけが残るとかだと胸糞展開だよなと思った。(セルビアン・フィルムはセルビアの映画産業界に対する反骨精神的な動機で作られたっぽいので当てはまらないけど)